製造業、工場の売上半減 緊急改善
金属加工A社は、外部環境の変化により、一部の製品が半年後には売上が半減になることが予測され緊急改善を実施。
原価低減による収益の改善、新たな商品の開発・売上の拡大を目的に、工場のショールーム化へ踏み切る。
業界 | 金属加工 |
国/規模 | 日本/従業員約180名 |
課題 | • 收益改善 • 工場のショールーム化 |
結果 | • 生産性 40%UP • 原価低減 年間3000万円 • 5Sパトロール 3000件指摘→250件改善 |
| 5Sパトロール
最終的には工場のショールーム化を目的としているため、生産が半減する工程だけでなく、工場全体を改善。
まずは、5Sの徹底からスタート。作業場が汚れてしまうのは仕方ないと思い込んでいる職人と、お客様を工場へ呼びたいのに、汚いため呼べないと思っている営業。
週に1回実施した5Sパトロールでは、製造業務関係者だけでなく、社長をはじめ、営業も参加。指摘だけでなく、5Sの改善活動にも精力的に参加。
またお客様視点にたって、自社の強みが伝えられるようなPR装飾も実施。
| 改善ポイント
仕掛品・在庫数の理由として、急な短納期の発注への対応するためとのことだったが、調査すると、不良品の多さも、仕掛品や在庫の増加を誘発している主な原因の一つだった。
不良品がおきたら、作業を止めてでも再発がおきぬよう原因を追究し改善することを徹底させる。
リードタイムの削減においては、省人化とラインバランシングを目的とし、ムダとりから実施。
不良品の撲滅 | • 都度、原因を追究し再発防止 • 品質は工程で作りこむ • 不良品を次工程へ流さない |
仕掛品の削減 | • カンバンの導入 |
在庫管理の削減 | • ハンディ―ターミナルの導入 • 表示 一目見てわかるように • 棚卸時間の削減 |
リードタイムの削減 | • ムダのないラインの構築 • 歩行の削減 必要なものは手の届く場所に • 検査工程 AIの導入 • ラインバランシング |
| 工場のショールーム化のメリット
工場が整理整頓されきれいになりすっきりとした印象は、生産性向上だけでなく様々な効果を。
• 5Sの動機付け 頻繁なお客様の来社で、整理整頓が徹底・維持される
• 愛社精神、従業員のモチベーションUP プロ意識が技術を向上させる
• 受注の増加 自社の製品を説明しなくても、工場を見れば納得。
• 良い会社というイメージへ 人材不足の解消